動物・人間・暴虐史―“飼い貶し”の大罪、世界紛争と資本主義

[原題:Animal Oppression and Human Violence: Domesecration, Capitalism, and Global Conflict

デビッド・A・ナイバート著

A5判上製、368ページ  新評論、2016年


搾取・戦争・不平等—―

病める現代を形づくった暴力の世界史。

歴史の闇に葬られてきた犠牲者たちの姿を照らし出し、

正義に適った世界への道しるべを示す。

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【目次】

序論

第一章 遊牧、牧場経営、暴力

 遊牧の誕生

 農業社会における飼い貶された動物の軍事利用

 飼い貶しとモンゴルの暴力

 中世の暴力と飢餓

 前コロンブス時代のアメリカ大陸における暴力と戦争

第二章 飼い貶しとアメリカ大陸

 動物の抑圧とアメリカ大陸の侵略

 営利に駆られた牧場経営の拡大

 ブラジルにおける牧場経営者の暴力と破壊

 飼い貶し、人間の抑圧、資本主義の誕生

 スペイン人のフィリピン侵略

第三章 北米における牧場経営と暴力

 作物被害、紛争、戦争

 商業的牧場経営と暴力

 牧場経営の拡大と先住者の追放

  「畜牛」王の君臨

第四章 西部平原の飼い貶し

 西部の土地収奪

 血ぬられた西部の栄冠

 増長する動物抑圧

 カナダの牧場経営

第五章 資本主義植民支配と牧場経営の暴力

 イギリスのオーストラリア、ニュージーランド侵略

 牧場経営者のラテンアメリカ支配

 アフリカにおける飼い貶しとヨーロッパ人の侵略

第六章 「ハンバーガー」文化の社会構築

 法人による大衆意識操作

 政府政策と「食肉」生産

 ファストフードの興隆

  「ハンバーガー」文化と、絡み合う暴力

第七章 「ハンバーガー」文化とラテンアメリカ

 飢餓と環境破壊

 圧制と貧困

  「低強度」テロリズム

 飼い貶しと貶められた者たち

 グローバル牧場経営とオセアニア、アフリカにおける抑圧

第八章 飼い貶しと迫りくる瓦解

 現代の牧場経営と被抑圧者たち

 膨張を続ける「動物性食品」の世界消費

 CAFOの激増

 有限な資源の乱用

 地域紛争、国際紛争の浮上

 インフルエンザ世界流行の可能性

 世界に拡がる慢性疾患

第九章 新しい動物福祉、菜食主義、資本主義

 世界的義務としての菜食主義

 資本主義体制の克服 

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