侵略者は誰か?―外来種・国境・排外主義

[原題:The Ethics and Rhetoric of Invasion Ecology]

ジェームズ・スタネスク/ケビン・カミングス編

四六判上製、320ページ 以文社、2019年


なぜ脅威は「外」から来ると考えるのか?

外来種対策の批判的再検討を切り口に

種を超えた排外主義の克服を目指す。

移動の世紀の倫理を探る人文社会科学の挑戦。

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【目次】

序章  種が侵略者となるとき

第一章 いと(わ)しい存在の管理を超えて

第二章 外来種生態学、あるいは、存在多元論の探究

第三章 客か厄か賊か ― 種に印づけられた倫理と植民地主義による「侵略的他者」の理解

第四章 ユダの豚 ― サンタクルス島の「野生化」豚殺し、生政治、ポスト商品物神

第五章 帰属の大活劇 ― 多種世界における市民権の非登録化

第六章 よそ者を迎えて ― 繁殖の脅威論と侵略種

第七章 楽園と戦争 ― アルド・レオポルドと復元生態学におけるレトリックの起源

第八章 根無し草の根を育てる ― ピーター・ケアリーの『異星の快楽』にみられる侵略種と不気味な生態系

原注

参考文献

訳者あとがき

ペンと非暴力

翻訳家・井上太一のホームページ

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