セクシュアリティの性売買─世界に広がる女性搾取

[原題:The Prostitution of Sexuality: The Global Exploitation of Women]

キャスリン・バリー著

四六判並製、420ページ 人文書院、2024年


性売買の実態を世界的視野で分析し、

セックスワーク論の批判的検討を経て

全女性の解放へ向けた政治構想を打ち立てる

ラディカル・フェミニズムの古典。

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【目次】

電子版緒言

序論

第一章 セクシュアリティの性売買

 セクシュアリティの社会構築――非人間化の四段階

 ならばレイプとは何か?

 性の秘密

 失われゆく制約

 殺人

第二章 性的権力

 性搾取展開の歴史段階

 セックスの文化とセクシュアリティの構築

 セクシュアリティの性売買

 労働としてのセックス?

 性売買推進論

 性的権力関係

 フェミニストの政治意識かイデオロギーか

第三章 ジョセフィン・バトラー――抗議運動の第一波

第四章 セックスの産業化

 軍市場

 買春観光――軍市場からビジネス市場へ

 女性の市場取引――メールオーダー花嫁

 西洋における性産業の展開

 産業化した性搾取

第五章 女性人身取引

 パキスタンからバングラデシュへの人身取引

 ネパールからインドへの人身取引

 経済格差――第一世界と第三世界、夫と妻

 婚姻封建制から経済開発へ――人身取引セックスから産業化したセックスへ

 性売買部門――人身取引からセックスの産業化へ

第六章 女衒――最古の職業

 女衒‐娼婦関係

 女衒の掟

 慣らし

 警察の蛮行

 脱走

 結論

第七章 国家――父権的法律と性売買

 一 禁止

 二 規制

 三 性売買推進の新規制

 四 廃止主義

 法律――不合理な侵害承認

 エイズ

第八章 パトリシア・ハースト――女性の性奴隷制の原型

 一九九四年の追記序文

 噓について

 生残を語るパトリシア

 失われた年月――彼女はパティだったのか、タニアだったのか

 一時性

 フェミニズムと左翼

 忠誠 

第九章 人権とグローバルなフェミニズム行動

 忘却による沈黙

 記憶、回復、意識

 セラピー――個人的アプローチ

 ラディカルな改革

 国際連合――女性たちの《人》権の可能性?

 新たな《フェミニズム的》人権

 女性は人間なのか?

 許容せず

補遺 性搾取禁止条約案 一九九四年一月草案

訳者あとがき

人名索引

ペンと非暴力

翻訳家・井上太一のホームページ

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