動物工場─工場式畜産CAFOの危険性
[原題:The CAFO Reader: The Tragedy of Industrial Animal Factories]
ダニエル・インホフ著
四六判上製、560ページ 緑風出版、2016年
監禁畜産、大量屠殺、環境破壊…動物性食品産業の暗部に迫った驚愕のアンソロジー。
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【目次】
第1部 CAFOの病的性格
序論──農本主義から工業主義へ
畜産工場──伝統的畜産の終焉(バーナード・E・ローリン)
恐怖工場──動物への思いやりある保守主義を求めて(マシュー・スカリー)
冷やかな兇行──産業主義の背景思想(アンドリュー・キンブレル)
農牧を復活させる──農業の機械化には終末が迫っている(ウェンデル・ベリー)
人類、動物の頂点?──進化仮説を問う(クリストファー・メインズ)
第2部 CAFOの神話
神話その一──工業的食品は安価である
神話その二──工業的食品は効率的である
神話その三──工業的食品は健康的である
神話その四──CAFOは農場である、工場ではない
神話その五──CAFOは地域の味方である
神話その六──工業的食品は環境と自然に恩恵をもたらす
神話その七──工業的食品は世界を養える
神話その八──CAFOの家畜糞尿は立派な資源である
第3部 CAFOの内側
序論──業者が見せたがらないもの
肥育牛の一生──工業生産される牛肉を追って(マイケル・ポーラン)
豚の親分──工業的養豚業の急増(ジェフ・ティーツ)
過ぎゆく鶏を見送りながら──解体ラインの絶望的単調作業(スティーブ・ストリッフラー)
不人情の乳液──工業化と高泌乳牛(アンネ・メンデルソン)
サイズが肝心だ──食肉産業とダーウィン主義経済の堕落(スティーブ・ビエルクリー)
浮かぶ豚舎──工業的水産養殖が水の民を害している?(ケン・スティアー/エメット・ホプキンス)
第4部 多様性の喪失
序論──消滅は続く
マクドナルドおじいさんのゆかいな多様性──変転やまぬ農業の未来における伝統品種の役割
(ドナルド・E・ビクスビー)
搾り尽くされて──家族農家の喪失(トム・フィルポット)
自然への猛攻──CAFOと生物多様性の喪失(ジョージ・ウースナー)
多様性喪失の果てに
第5部 CAFOの隠されたコスト
序論──経済学者は勘定の仕方を忘れてしまった
農場から工場へ──共有財産の強奪(ロバート・F・ケネディ・ジュニア)
けがれた肉──規制撤廃は食事を危険行為にする(エリック・シュローサー)
CAFOは皆のすぐそばに──工業的農業、民主主義、そして未来(ケンドール・スー)
汚染者に加担する──動物工場は租税補助金をむさぼっている(マーサ・ノーブル)
薄切りにしてサイの目にして──あなたが食べる労働(クリストファー・D・クック)
温かな惑星のミートの食卓──家畜と気候変動(アンナ・ラッペ)
第6部テクノロジーの乗っ取り
序論──農場からハイテクへ
抗生物質の乱用──CAFOは大切な人用医薬品を無駄使いしている
(レオ・ホリガン/ジェイ・グラハム/ショーン・マッケンジー)
フランケン・フード──家畜クローニングと工業的完成への冒険(レベッカ・スペクター)
遺伝子組み換え家畜──自然を工業の鋳型に嵌め込もうとする厚顔な企て(ジェイディー・ハンソン)
核の肉──放射線と化学物質で食品の〝安全〟を確保する(ウェノナ・ホーター)
第7部 牧草地への一新
序論──人道的で、公正で、持続可能な食のシステムへ
持続可能性を目指して──エネルギー依存からエネルギー交換への移行(フレッド・カーシェンマン)
善き農家──畜産への農本的アプローチ(ピーター・カミンスキー)
法を改める──改革への道(ペイジ・トマセリ/メレディス・ナイルズ)
シェフ、語る──味わいを護るということ(ダン・バーバー)
解体──工場式畜産を打倒する第四の運動(エリック・マーカス)
農家の縛り──あらたな農業への発展(ベッキー・ウィード)
癒し──健康、充足、食料と農業への敬意を呼び戻す(ジョエル・サラティン)
あなたのフォークで投票しよう──いまこそ、市民が食のシステムを取り戻す時(ダニエル・インホフ)
食の出所を知ろう
あなたにできること
政策決定者にできること
CAFO用語集
謝辞
出典
訳者あとがき
原注
関係諸団体
読書案内
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