動物と戦争ー真の非暴力へ、《軍事 ‐ 動物産業》複合体に立ち向かう

[原題:Animals and War: Confronting the Military-Animal Industrial Complex

A.J・ノチェッラ二世/C・ソルター/J.K.C・ベントリー編

四六判上製、308ページ  新評論、2015年


軍事活動が人間以外の動物にもたらす知られざる暴虐の世界。

その歴史と現在に目を向け、平和思想の根底にあった人間中心主義を問いなおす。

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【目次】

序章 〈軍事─動物産業〉複合体(コリン・ソルター)

 産業複合体

 人間至上主義 

 人間以外の動物と戦争 

 困難に立ち向かう

第一章 戦争の乗り物と化した動物たち(ジョン・ソレンソン)

第二章 動物たちの前線──米軍医療訓練実習の動物搾取

(ジャスティン・R・グッドマン、シェイリン・G・ガラ、イアン・E・スミス)

  「生体組織訓練」

 化学負傷訓練 

 気管内挿管訓練 

 人間以外の動物に対する傷害、殺害行為が持つ社会的機能

 人間以外の動物の殺害を容易にする

第三章 兵器にされる人間以外の動物たち(アナ・パウリナ・モロン)

 先史時代、有史以前

 古代

 中世

 近世

 近代

第四章 戦争──動物たちの被害(ジュリー・アンジェイェフスキ)

 隠蔽と支配権力 

 秘密主義と検閲 

 動物の抑圧 

 現代の戦争のどのような中心要素が動物に長期影響を及ぼすのか

 環境戦術(爆発兵器、化学兵器、生物兵器、放射能兵器、環境改変兵器)は

  動物にどのような長期影響を及ぼすのか

 特定集団の動物は戦争の余波によってどのような影響を被るのか

 戦争活動のあおりを受ける中、動物はどのような選択肢を持っているのか

 どちらが答えか──社会運動VS根本解決

第五章 戦地の動物(ラジモハン・ラマナタピッライ)

 動物は平等以上

 飼い馴らし──動物の新たな地位の発達 

 戦地の動物 

 馬の運命

 ゲリラ戦術と野生

 結論

第六章 戦争と動物、その未来(ビル・ハミルトン、エリオット・M・カッツ)

 断片をつなぎ合わせて

 軍内部の研究 

 大衆メディア、娯楽作品からの着想

 結論

終章 動物研究、平和研究の批判的検討──全ての戦争を終わらせるために

 (アントニー・J・ノチェッラ二世)

 人間以外の動物との戦い

 人間の戦争は全生命に影響する

 エコテロリズムとの戦い

 エコテロリズムに対する緑の犯罪学の見方

 変革と戦争放棄

ペンと非暴力

翻訳家・井上太一のホームページ

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