ノースサファリサッポロの営業許可取り消しを求める署名
重要な署名活動の周知ならびに協力願いです。
北海道札幌市の劣悪な動物園ノースサファリサッポロの営業許可取り消しと動物保護を求める署名活動が始まりました。
同園については拙著『動物倫理の最前線』でも言及しているため、該当箇所を抜粋します。
日本では動物園や水族館に求められる飼育水準が定まっていないせいで、極めて劣悪な施設が多数存在する。目に余る施設の一例として、北海道に位置するノースサファリサッポロ(NSS)の状況をみてみたい。「体験型ふれあい動物園」のコンセプトを掲げる同園は、客と動物の接近・接触を可能とすべく様々な工夫を凝らす。梟(ふくろう)は檻に閉じ込めるのではなく、足枷を付けて木の柱に固定し、客の愛玩に供する。足を踏み外した梟たちは宙吊りになってもがくことになる。動物にストレスを与える様々な「抱っこ体験」コーナーに加え、ワニと記念写真を撮るコーナーでは、抵抗ができないよう口にテープを巻きつけたワニを客に抱かせる。「ふれあい」コーナーには脆弱なひよこや梟の雛のほか、目も開く前の鼠(ねずみ)の赤子が客に晒されている。娯楽性だけを追い求め、動物への配慮を完全に捨て去ったNSSは、スリルあふれる体験を提供しようと、客がぶら下げた餌に動物を飛びつかせる「熊のつりぼり」や「ライオンのつりぼり」を設ける。さらに食事コーナーには「ゲテモノ館」と称し、ヤモリの姿揚げやサソリの姿揚げ、カエルのから揚げ、バッタの素揚げ、さらには絶滅危惧種のタガメの素揚げを提供する店がある。NSSにとって一部の動物は「ゲテモノ」であり、他の動物は「つりぼり」で弄ぶ玩具でしかない。そこにはもはや、生命への愛や尊重が入り込む余地はない。もしも動物園や水族館の職員らが本当に動物を大事に思っているのだとしたら、NSSのような悪質業者に対する批判が業界内部から起こってもよいはずだが、他の動物園は問題提起をするどころか、動物商を介してNSSと動物の貸し借りを行なっているのである。
このような動物園が営業を認められていることは、日本の道徳的荒廃を示す深刻な問題といえるでしょう。多くの方の署名が集まることを願っています。
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