『動物倫理の最前線』書評

野生動物保護に取り組むWild Deer Initiative代表の岡田雪音さまが、拙著『動物倫理の最前線』の書評をブログに掲載してくださいました。本書で伝えたかったことを的確に読み取り要約してくださっているので、多くの方にこの書評が読まれることを期待します。

保護した動物たちとの共生を実践される岡田さまより、「動物たちが置き去りになることなく……苦痛の叫びが読者に届くよう書かれて」いるとの讃辞をいただけたこと、大変光栄に思います。

他方、「道徳判断のできない野生動物」(p.90)という記述への疑問はまさに正鵠を射たものでした。書評に書かれている通り、人間以外の動物たちにも様々な道徳があることは多数の研究者によって観察・確認されています。ここは「人間の道徳体系を共有しない野生動物」などと記述すべきでした。ご指摘に感謝すると同時に、今後はこうした点についてもより丁寧な議論を行なっていきたいとの思いを新たにしました。

ペンと非暴力

翻訳家・井上太一のホームページ

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